大晦日モラトリアム

うねりの中で開花していく

少年は死後の世界にて目を覚ます

もうこんな時間かと

やりたいこととやるべきこと

リストを指折り数えてゆく

世界の端を泳ぐように

滑らかなその指先と

死と詩の狭間で揺れ動く背中に

水の垂れる音

頼りなげに待つことのすべてを