揺らぎ

君の掠れた声に小さな動揺が混じりある日の夕方に世界は交差する、僕は君が泣くのをただ見つめていた、冬の空の塵が微かに震える、その微細な動きにも僕は反応していた、手を差し伸べるのを躊躇うほどの美しさがそこにあった、綺麗なんかじゃないと君が言った、いや僕が言ったのか、どちらでも構わなかった、声が、手が、髪が、揺らいで