天地不明の詩

天地不明

信号が途絶えた孤独を

想像するのは人間か

正義の夢を見る羊

片手には縛られた剣

辿り着いた砂漠で

紙の本を手に取った

上下を逆さにして

地面は虹の色を模した

誰かが紡いだ影に

小さな希望を託そう

花幻

大好きな花をみて、その高貴な機能性に憧れる。

存在が許された。

愛でてほしいというのは錯覚か、あるいは。

比べるものではなくて、なんなら種族としては遠いところにあって、そんなことで悲しくなってしまう僕らは、愛しい存在なのか。

それは、いったい、誰にとって?

もしかしたら、神がいてくれたとしたら、救われたかもしれない幻。

揺れる

微睡みの中で揺れる

僕の精神と思考

ばらつきを許容して

なんたって興味深い

白い月は生きているの?

ゆっくりと沈めて

起こしてしまうから

潮の流れと波の音

こうやって手に入れる

君にとっては宝石で

僕にとっては無駄の結晶