雑記

SFはまだ現実にならない

私はきっといろんなことを諦めたんだ。

大卒・就職・結婚。

他人にどう見られるかっていうのも諦めたんだ。ギリギリ普通らしい洋服をきて、髪の毛が広がらないようにして、薄くでもお化粧しておけば、きっと世界の透明人間になれる。

諦めることは、私を救った。

ほんとうは、全部できなかった。

大学も卒業しなかったし

正社員にはなったことないし

結婚もするつもりはない。

基本属性ポンコツには、それ以前に日常生活(いわゆる家事)が、苦痛以外の何者でもないから。

まず食事。自炊はなんどか試したけれど、毎回調味料を腐らせて終わった。メニューを考えてそのための食材を買って、食材を使い回すというのが無理だった。というか自炊にかかる全ての工程が無理だった。自炊回すのは高等技術だ。

そもそも食事にそんなに興味がない。それなのに毎日食べたいものなんてあるわけないよね。

洗濯は着るものがなくなって困る前に回していた。ゴミはなんとか出していた。掃除は気が向いたらクイックル。一人暮らしで学んだことは、多少部屋が汚くても死なないこと。

私は諦めることで自由になれた。

こうやっていろんなものを諦めていったら収入がなくなった。危機感を覚えなければいけないと理解はしているけれど、自分のボディを生かすことになんの意味が?私はいらないのに。なんかもし、綺麗な臓器が残っていたらどっかに提供した方が有意義では?

自分だけ諦められないなんて変な世界だ。労働力としての価値が低いことを理解しているので、合法に処分してくれればなぁ。

SFはまだ現実にならない。

それが悲しい。