もう何もわからないから落ちてゆく かき混ぜられたコーヒーの底
また人間の
また人間のフリをしていた宇宙人 砂になってまで擬態する意味
ねえ先生
ねえ先生僕はいつまで生きればいい 地球が爆発するまで生きて
風が鳴く
風が鳴く世界から取り残された夜に紛れて眠る雛鳥
もう疲れたね
もう疲れたねと嘆きあう関係は後ろ向きかつとても前向き
去り際の
去り際の小さな背中傾けば くるりと回る少女のつま先
ああ君も
ああ君もどうせ僕から離れてく 知らない場所でどうか幸せで
ほら世界
ほら世界足首から下冷やすなよ どうせなら全部凍らせてくれ
酩酊に
酩酊に夜風を浴びるほど飲んで 真新しいキズ心に秘めて
僕はほら
僕はほら酔ってるみたいなものだからそんな言葉で向き合う気なの