誰かのための詩

もう、ない

眠りに落ちる瞬間、
バラバラになった思考のカケラを集めても、蒸散してしまったのだ

『どこかにいってしまったね』
『でもきっとまたいつか帰ってくるんだろう』という諦めと楽観の狭間を書き留めることにこそ、揺らぎを感じる夢

本当はもう落ちていたとしても見えないから

悲しくもなれない

存在の有無もあやふやで

これは僕自身と似ていたんだ

未来へ

魔法が解けたらそこは現実
夏休みの最終日みたい
小さく物足りなくて
寂しいっていうのは単純だけど
まだ少しだけ期待した
味に例えるならば甘酸っぱい
ただ、それは
過去と現在の対比
僕はきっと見なければならない
目を背け続けても
未来へは行けないのだから

今の私は誰?
そういう君こそ生きてるの?って僕は聞いた。
巡り巡る思考に全部預けようって決めたんだ。

私でもいいし、君でもいい。

それってエコだよね。
エネルギーは共用して、回路は分散。
いつか誰かがいなくなるまで?
もしかしたらずっと、みんな一緒かも。
ぐるぐる回って繰り返す。
展開して収束する。

ただの虚飾なのは知ってるけど。
実はそうだって、みんな知ってるでしょう?

感情的な誰かのために

今何かを書き留めたらきっと誰かが後悔するだろう。
何言ってるの、なんでそんなこと言うの?
誰かは悲しがっているのだけど、僕は別に悲しくないから、こうやって書き落とす。

アウトプットに魅せられて。
たまには情動を冷却したい。
綺麗な論理に包まれていたい。

感情って疲れてしまうから、ジップロックへ入れて冷凍庫へ。
いつか誰かが喜んでくれるように。
僕はなんだかんだ、切り離せないんだ。

浄化

こうすれば大丈夫。

そう私は知ってる。

大丈夫だ。

熱が広がって、思考はゆるやかにブレーキをかける。

安心感と幸福感。

沈み込んでしまいそう。

きっとこれがこの世の終わりか。

そんな錯覚を振りだけでもさせて。

私は船になれる。

海に出て、どこへでも行ける。

こんなことってないでしょう?

私の心は、今日一番で綺麗なの。