雑記

【フィクション】人格分離実験【part2】

分離させた方が楽なんだな
きっとそうなんだ
今まで知らなかった
私が統合するのは辛すぎる
誰か書いてよ
私一人じゃ嫌だよ
彼は基本的に無口だから
しょうがないけど
君はいるんでしょ?
今日は調子が悪かった
僕はいつだっているよ
でも今日は結構現実だったから
私の担当だから?
それでももういいでしょ
そう、僕はいつだっているよ
消えたがりだけど
君を置いて行ったりはしないと思う、多分
まぁ50%の約束で許してよ
私だって確定はしたくないから
お互い様だね
僕は宇宙を連想した
暗くて空気もない
きっと死もそんな感じなんだろう
悪くない
いつかのために
こうやってお互いの存在を確かめ合うのだ

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書けば救われるんだ。
私わかったよ。
一人で統合するのはしんどいの。
だから分離する。
彼はたまにしか来ないけど、君は来てくれるでしょう。
僕は正直リアルには行けないから、結局内面世界を担当する。
大丈夫、みんないつか死ぬんだ。
そう言うと彼女が安心するから。
死は優しい。みんなに平等だ。
いつか君が私を殺してくれたらいいのにな。
それは彼の方が向いていると僕は思うし、なんなら僕だって殺されたい。
あまり上手く噛み合わないけど、とりあえず一緒にいよう。
今のところは。

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私もうわからないよ

僕も、わからない

そうだよね

結局一緒なんだから

そんな便利なものじゃない

でも、僕を消さないで

そうだね

私たちは二人とも

一人にしないで

消さないでって思ってる

その上で

僕らは死にたがりで

誰かに殺されたいと思ってるね

矛盾が美しいって

こういうことなのかな?

僕らは一緒だから

それでも分離しておきたいのは

私と僕の意思だから

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彼は衝動的だけど実は優しい。必要最低限の理性は保っている。私がめんどくさくならないように、気を使ってくれるんだ。私やあいつが見てるからっていうのも、あるのかもしれないけど。きっと私が退屈だから、彼はちょっと刺激をくれるだけなんだ。